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舞子高校

マイココウコウ

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About Our Activities

活動について

舞子高校では、以前より交流のあった福井南高校の浅井先生から「クリアランス制度と製品について学んでみませんか」とご提案をいただいたことをきっかけに、取り組みをスタートしました。

当校では、学校設定科目「自然環境と防災Ⅰ」の前期授業において、原子力防災やエネルギー環境問題を扱っています。その授業の中でクリアランス製品である「花灯」の設置と、その背景にあるクリアランス制度について学ぶ時間を設けました。

本プロジェクトに参加するにあたり、当校では次の4点を目的として定めました。
①夜になると真っ暗になるグランド周辺を明るくする
②放射線について、科学的に正しく理解するきっかけとする
③放射線に対する無知や無関心が原因となる差別や偏見を無くす
④サイクロトロンや原子力発電所等から発生する廃棄物の処分について考えるきっかけとする

放射線測定器を用いて科学的データから理解する

具体的には簡易放射線測定器「はかるくん」を用いた校内の自然放射線測定を実施しました。中庭にある花崗岩(かこうがん)製の石碑、プールの水面上、流紋岩製の石碑、グラウンドなどを対象に、それぞれの場所で1年間に受ける被ばく量を計算・比較しました。

その結果、
・グラウンドに設置したクリアランス電灯から受ける放射線量 0.0000000008mSv
・中庭の花崗閃緑岩から受ける放射線量 0.00000006mSv
となりました。対して
・日本人1人当たりの平均摂取量の魚から受ける放射線量 0.8mSv
・日本人の自然放射線による1年間の被ばく量 2.1mSv
です。※mSv…ミリシーベルト
これらと比較しても設置した電灯の影響は極めて微量であることが数値で明らかになりました。

学習を終えた生徒たちの声

生徒たちは当初、クリアランス製品を手に取ること、扱うことに対して「何となく怖い」という反対意見が多くありましたが、自ら自然放射線の測定を行い、科学的な資料を目にすることで、放射線量を基準に危険か安全かを判断できるようになりました。反対意見が少なくなり、放射線への科学的な理解が進みました。

・クリアランス製品は、学習前は漠然と危険だと考えていたが、自然放射線の測定と学習をして安全だとわかった。
・クリアランス電灯を設置すると放射線を浴びてしまうという恐怖があったが、普段浴びている放射線よりかなり少ないことを学び、安全だとわかった。まだまだ、放射線について知らなければならないと感じた。
・放射線は医療にも使われていて、正しく使用すれば安全だと知っていたが、やはり放射線と聞くと、不安な気持ちのほうが大きかった。しかし、授業を通じて普段から自然放射線を浴びていて、自然放射線の2.1mSv/年ぐらいなら安全だとわかった。

実は教職員の理解を得ることに苦心しましたが、生徒たちと同様に丁寧な説明をすると反対意見も大幅に減少しました。

科学的根拠に基づく自分の理解と判断を養う

本プロジェクトを通じて得た成果は、放射線を「自分ごと」として捉え、科学的な根拠に基づいて理解する姿勢が身についたことです。科学的に理解するためにはクリアランス製品の設置はとても有効でした。

原発や高レベル放射性廃棄物の処分について議論をする際、放射線に関する正しい事前知識を持つことがとても重要です。文献や映像を通して学習するよりも、実際に放射線を自分たちで測定することで、格段に理解が深まりました。他の教員に対しても、実際に測定した数値を提示して科学的に説明することで強い説得力がありました。

私たちには、ヒロシマ、ナガサキで高線量を浴びた被ばく者の様子や、福島第一原子力発電所事故で多くの住民が避難を余儀なくされた事実、その記憶があることから、放射線をとても恐ろしいものであると感じている方が少なくありません。また、人間の五感で感知できないため、見えないことが拍車をかけている面もあります。そのため、「放射線」と聞いただけで、その量を考えずに拒否反応を示す人も多くいます。

「正しく怖がる」「正しく理解する」ことの大切さを知る

放射線は「正しく怖がる」必要があるものです。もちろん高い線量の放射線は適切な防護が必要です。一方で怖がらなくてもいい程度の低い線量の放射線を過度に怖がると、差別や風評被害を生む原因になります。クリアランス電灯の設置とそれに基づく学習活動は、住民や生徒が「放射線を正しく理解」し、適切な判断基準を個人が持つための有効な取り組みであると考えます。

今後は、福島県の中間貯蔵施設に保管されている除染土の県外最終処分について、生徒や教員の理解をどのように深めていくかが検討課題です。

School Overview

概要

高校名

兵庫県立 舞子高等学校

住所

〒6550004 兵庫県神戸市垂水区学が丘3丁目2

兵庫県立 舞子高等学校