防犯灯の製作にあたり、まずはデザイナーの方と共に、モチーフの検討から開始しました。福井県と福井南高校のアイデンティティを象徴する
福井県らしさ………青色・海・自然・蟹・恐竜・眼鏡・水仙など
福井南高校らしさ…優しい・包み込んでくれる
キーワードに議論を重ねた結果、防犯灯のフォルムとも親和性が高く、県の象徴でもある「水仙」をデザインに採用しました。
水仙の造形をより深く理解するため、越前岬水仙ランドの学芸員の方からオンラインでレクチャーを受け、花の構造などについて専門的な知見を深めました。ただ形を模すだけでなく、植物としての本質を学び、それをデザインへと導くプロセスを大切にしました。
初代・水仙照明灯は、消失模型法(発砲スチロールで原型を作り、それを砂に埋めて溶かした金属を流し入れる手法)で製作しました。生徒が発泡スチロールで原型を製作し、その後の工程は、専門の鋳造会社に依頼しました。実際に金属が流し込まれる際には生徒たちも工場へ足を運び、金属を流し入れる作業を見守りました。
●大変だった点
発泡スチロールを用いた原型の製作です。細かくカットして、手作業で一つひとつボンドで貼り合わせるため、原型の完成まで2ヶ月ほど時間がかかりました。参加した生徒たちは、朝早く登校し授業が始まるまで時間や休み時間、放課後も時間を惜しんで作業に没頭しました。
●面白い点
この活動は、原子力の知識に留まらず、鋳造工学、経済、デザインなどさまざまな学問領域と結びついています。参加する生徒たちの関心もそれぞれです。例えば活動の中で、デザインに関心がある生徒は、製品デザインのスケッチを担当するなど、各自の得意分野や好奇心に合わせて関わり方ができます。
設置年月:2023年3月(福井南高校 校内4箇所に設置)
5個製作のうち、4個を福井南高校へ、1個は福井県庁へ設置。2025年現在は福井県庁の1個を外して、PR用として使用しています。